ライト•[イン]サイト-拡張する光、変容 ICC-NTTインターコミュニケーション・センター


ICC-NTTインターコミュニケーション・センターにて始まった展示 
ライト•[イン]サイト-拡張する光、変容する知覚は、もうすごいおもしろかった。

テーマは光、観客自らが光を介して「見ること,視覚,観察(sight)」の意味を問い直し,それによって新たな「洞察(insight)」を獲得していく。
ドイツ、オーストリア、オランダ、日本などのアーティスト達の光をテーマにした作品の数々。
特に印象に残ったのが、オーストリアのメディアアーティスト集団 エイリアン•プロダクション
の思考プロジェクターという作品。
発明家のニコラ・テスラ*が1933年に語った,「体験者の思考を(網膜を通して)撮影するカメラ」,という実現されなかった構想に触発されたインスタレーション作品.体験者は,自身の眼の表面と眼底の高解像度画像を,正面の壁に拡大されたプロジェクション映像として見ることになる.
写真撮影後、コードナンバーを渡され、alien productionsにログインすると自分の眼と思考の画像をダウンロードできます。

これ私の眼と私の思考を映し出した画像

これナタリヤ•リボヴィッチ先生の眼と思考を映し出した画像

その他の11の展示もちょっと一味違います。たくさんの光に心臓がドキッとします。
2月28日までやっています。

ICC ONLINE | アーカイヴ | 2008年 | ライト・[イン]サイト―拡張する光、変容する知覚



ニコラ・テスラ:1856年-1943年.クロアチアに生まれ,NYで活動した発明家および電気技師.交流電流,ラジオ,無線トランスミッター,蛍光灯,空中放電実験などの多数の発明,また無線送電システム(世界システム)の提唱で知られる.多くのメディア・アーティストから尊敬を集める存在.エイリアン・プロダクションズマルティン・ブラインドル (1963年オーストリア,ウィーン生まれ,在住).ノーベルト・マット(1962年イタリア生まれ,ウィーン在住),アンドレア・ソドムカ(1961年ウィーン生まれ,在住),オーガスト・ブラック(1975年米国生まれ,サンタバーバラおよびメキシコ在住)により構成.1985年の結成以来,新たなメディアやテクノロジーに対する理論的,実践的な探求を,メディア・パフォーマンス,インタラクティヴ・インスタレーション,ネット・アート,ラジオ・アート.サウンド・アート,写真など多様な表現により展開.各人のソロ活動や他のアーティストや科学者,技術者とのコラボレーションも多数.本展が日本での初の紹介となる.