6/8-6/17 宮城ー仙台ー東松島ー石巻ー南三陸ー気仙沼ー登米 福島ー田沢 岩手ー山田町ー大槌町レポート 7Nature Usagi

つながるみなさまへ


今回は福島ー宮城ー岩手に救援物資を届けてきました。
津波に遭った沿岸を走って行くと、被害の大きさを改めて実感しました。
日本列島を一つの体として、例えるならば、津波地震で左腕を失い、福島の原発事故で
癌になってしまったと言っても、過言ではないくらいの打撃です。

東北の被災者達は、みなでつながり合いこの境遇を明るさを保ちながら、越えて行くと
いう気が満ちあふれていましたが、さすがに三ヶ月目に入り、今まで気を張ってきた糸が
緩んできて、疲れが出てきているのを感じました。


今回届けた場所及び救援物資

宮城県東松島市小野 仮設住宅 20家族分
洗濯洗剤、柔軟剤、漂白剤、台所洗剤、トイレとお風呂の洗剤

宮城県東松島市矢本
ハエ取り、殺虫剤、虫さされの薬、風邪薬、お米、日用品、トイレットペーパー、洗剤各種

宮城県石巻市貞山 
こども文房具、こども服、国語辞書、英和辞書、レインコート、食料、日用品、こども用自転車

福島県田沢市 あすなろ保育園
シャボン玉、バルーン
(ここでこどもの7Nature Usagiワークショップを行う予定)

岩手県下閉伊郡山田町
食品、台所洗剤、洗濯洗剤、お味噌汁用鍋、大きな角皿5枚、小さな角皿5枚、お茶碗5セット
ラジオカセットレコーダー(眼の見えない方の情報収集のため)

岩手県下閉伊郡山田町
ティッシュ、トイレットペーパー、洗濯洗剤、柔軟剤、食器洗剤、介護用手袋、こども用靴下
スポーツシューズ2足、食料

岩手県上閉伊郡大槌町 約6家族分
調味料各種(醤油、みりん、酢、塩、みそ等)、洗剤各種、T-shirt、マスク

宮城県石巻市蛇田町 ヤングママ8家族
離乳食、おしめ、おしりふき、母乳実感哺乳瓶、洗剤各種、こども服、おもちゃ、イオン水(こども用)、
こどもの虫除け、アルコール消毒こども用、麦茶+麦茶ポット

宮城県石巻市中央
T-shirts、靴下

宮城県仙台市
食料、洗剤各種、おもちゃ等

以上。



仙台の市営住宅東松島から避難したこども、つい最近まで
津波の事が忘れられず困っていたが、環境が変わり
少しずつ、わんぱくさを取り戻してきたとおばあちゃんが話してくれた。


Team 南三陸のみなさん 残った54件の家を回り問題解決
に奔走する地元のTeam とても明るい。



岩手県山田町吉里吉里のご家族
娘さんの家が流され、おばあちゃんの家で皆で暮らしている。
娘さんは毎日避難所で炊き出しを作っている。おばあちゃんの
明るさが皆を励ましているようだ。



気仙沼は今回廻った中でも、一番まだ状況が改善していない様子だった。


岩手県大槌町のご兄弟
仮設住宅に移り、自分達のプライベートが確保できるようになって、少しホッとしていると話してくれました。
妹さんは、津波が来て、1km程流され、ぐるぐると回っている自分をもう一人の自分が上から見ていて、なんとも恥ずかしい気持ちで一杯だったと話してくれた。
他にも同じような自分が第三者として自分を見ている体験をされた方がたくさんいたと言っていました。
お兄さんの方は、眼が不自由な為にひたすらにポールにしがみつき、上がったり下がったりしていましたと話してくれました。


石巻市のヤングママのグループ"Baby Bonds"
仮設住宅の抽選も当たらず、状況は前と全く変わっていないそうです。
石巻仮設住宅の抽選が一番厳しいようです。


福島市内でお会いしたご夫婦。
ナターシャ•グジーさん(ウクライナチェルノブイリから2kmの
ところで被ばくされた音楽家で、こどもを福島から避難させる為にコンサートを
あちこちで開催)このご夫婦が福島市内でのナターシャサンのコンサートを計画中


福島の幼稚園で遊ぶこども達、もちろん外で遊ぶ事はできない。
今後室内だけで、どれだけ健康状態を正常に保っていれるのかを
とても心配に感じた。

(*今回掲載した写真は本人に了承を得て掲載させて、頂いております。)



今回感じた事まとめ

避難所での救援物資は足りてきているようですが、やはり仮設住宅に移った方、半壊して
二階だけをなんとか住めるくらいまで、直して住んでいる方達は、まだまだ必要な食料、日用品その他のものが、足りていないというのが現実でした。
みな生まれた土地をほんとに大切に感じていて、この土地から離れて違う場所に住む事を
説得するには、外からの遠隔ではできないと感じました。

また津波地震の被害に遭った方達は、日本中、世界中が福島に注目していて、私たちへのサポートは、はじめだけでこの先の事をとても不安に感じていました。
またたくさんのこども達が友人や両親を失い、こころを閉じてしまっています。
このこども達への心のケアも、これからとても重要であると感じました。


仮設住宅は、大学生が始めて家を借りるようなOne Roomのイメージで、冷蔵庫、クーラー、洗濯機、テレビ等が備え付けられ、思ったよりは悪くはない条件でした。
ただ、仮設住宅に移ると米20kgを最後に救援物資が止まってしまうという理由から、収入源を失ってしまった方達が、ほぼ避難所であれば、食料と日用品だけは確実に入るという事で、仮設住宅に移る事をあきらめて、避難所に残る方がたくさんいました。
仮設住宅に移り、仕事が見つかり軌道に乗るまで、せめてものお金を月々援助していく
ことで、だいぶこの問題は緩和されると思うのですが、町や市や県にも緊急時用のお金は
あると思うので、そのお金をなんとか仮設住宅に移って行く人達に渡して行く事は、必須であると感じました。

また、出会う人達で、それぞれ異なる条件で厳しい境遇にあるので、できる限りの個別のケアが必要であると痛感しました。

福島は、津波地震の被害とは別の重い空気が充満していました。
ここでは、幼稚園を訪ねました。
園長先生も頭を抱えていました。室内の線量は、高いがまだ大丈夫であると感じましたが
こども遊び場、滑り台の下の水たまりや、湿った場所、植物等のそばにガイガーカウンターを近づけるとあっという間に3.0uSv/hを越えて、警報がなりました。
福島原発の事故が起きて三ヶ月目、こども達もすでにマスクをつけていません。
福島市は、学校や幼稚園の校庭の土を掻いて、線量を減らす策を取っているようですが、今現在も放射能が、漏れ続け、いたちごっこをしているかのように感じました。
土を掻く事に多大な予算を使うのであれば、一日も早く福島県内に残るたくさんのこども達の両親をいかに説得し、納得した条件の下に疎開、避難をさせるか?という事にお金を使って欲しいと思います。いまであればまだ、たくさんのこども達を助ける事ができます。
夏までになんとか、たくさんのこども達を安全な場所に移動させる事を目的に7Nature Usagi Teamも活動して行きたいと思っています。

7Nature Usagi こども救援Teamは、今後も長期に渡り、支援活動を続けて行きます。
救援物資を引き続き、募ります。
どうぞ宜しくお願い致します。

募集する救援物資
食料(レトルト、お米、野菜ジュース等の日持ちする物)
日用品、消耗品(洗剤、蚊取り線香、おしめ各サイズ、おしりふき、離乳食、柔軟剤、キッチンハイター、ひげそり(女性、男性)、トイレットペーパー、女性の化粧品等)
こども服、Baby用品、おもちゃ、文房具

追伸:はじめのうちは救援物資が私たちの本部にもたくさん届いていましたが、最近は
あまり届かなくなってきています。再度サポートをお願い致します。

救援物資送り先
7Nature Usagiこども救援支援本部
161-0031
東京都新宿区西落合4ー12ー8ーカネタビル103号室
連絡先:080-3127-7476 又は090-1807-9707 担当 藤田,知久
問い合わせ:office@oak-to-all-relations.com 又は jumping1972mouse@gmail.com

義援金のお願い

今後も長期に渡り、お会いしたご家族の継続サポート、そしてこれから会うご家族、そしてこども達をサポートして行きます。

私たちの活動をご支援いただければ幸いです。

りそな銀行

目白出張所 314

口座名義 パウワウ アエアア アース キッズ プロジェクト

口座番号 1229102


サポート
The North Face、名古屋長者町の町のみなさん、その他海外を含め個人で救援物資を送ってくれた方々

7Nature Usagi-The North Face 公式ページ
http://www.goldwin.co.jp/tnf/powwow/

7Nature Usagi Twitter
http://twitter.com/#!/7NatureUsagi